コメント一覧: 伊豆稲取便り

ナンガラメ＝正式名は仰せのとおりクボ貝（久保貝）ですね。ナンガラメは磯の波打ち際の浅いところに、シッタカ＝正式名はバテイラ（馬蹄螺）はもう少し深いところにいます。
昔はシッタカ、ナンガラメは子供が獲るもので大人、プロの海士たちは見向きもしませんでした。ところが両方とも下田漁協稲取支所の漁業権の対象の魚介類となっています。近年取締りが厳しく、今これを獲ると、点数主義の警察官の格好の餌食になってしまいます。私の子供たちが中学生だった十数年前、夏休み前になると漁協のおじさんが学校へ来て、”磯で貝を採ってはいけない。”と言っていたと言って、磯に行きたがらなくなりました。”李下に冠を正さず”ですかね。今では、磯で遊ぶ子供たちを見かけることがほとんどなくなってしまいました。海の町に育ちながら、磯の海の美しさを知らない、と言うのは残念なことです。

monmaさん、有難うございます。お蔭でもう、忘れることはないと思います。
魚介類については取締の件、私も承知しております。漁業権は漁師にとって確立された普遍的な権利で保護されるべきであることはわかります。しかし、「海の町に育ちながら、磯の海の美しさを知らない」子供たちの不幸と、保護されるべき権利の実態を考えると、取締りというのがいかにも不条理に思えてなりません。
学校を訪れた漁協のオジサンはどんな思いで子供たちの前に立ったのでしょうかね。
monmaさんのお話を聞いて深刻な大事な問題があることを知った次第です。