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＜つるし雛を展示する”畳石”さん宅＞

いま全国的に市町村では、合併などによって昔ながらの由緒ある町や村の名が消え、味わいの無いどこにでもあるような住居表示に変わっているケースがよく見られます。

今朝の新聞の投書欄でもその指摘がありました。その投書をした方は、由緒ある昔からの町村名は歴史的な文化遺産だとまで言ってましたが、まったくもってわが意を得たりの思いです。

稲取でも東町、西町、田町、入谷水下の４地区の名はよく使われていますが、部落の多くの名称が表舞台から消えつつあるのを感じます。磯脇、尻沢、新田、新宿、立野、大畑、天神原･･･などがどこの地名なのかを知っている若い人たちは多分、少なくなってきているものと思われます。

きょうは山田書店さんのご主人から、大畑、天神原、そして向井がどこからどの辺までかを聞くことができました。大正時代の昔、向井に大火事があり、天神原に駆け上がってその様子を見たという話が、これでよく理解できました。